「マーケットで見かけた旬の素材や、宅配で届いた野菜で、サッとおかずを作れたらいいと思いませんか?料理本やネットに頼らずに。」という問いかけで始まる有元葉子さんの著書、「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」料理本なのに、レシピ(詳細な分量や工程)なしで文章がメイン。
本のタイトルと最初の問いかけを見ただけで、すぐに買っていた。料理を学ぶことで、理想のシンプリストに近づけると感じたから。
料理上手になるメリット
料理が上手くなることによるメリットは以下。
- 料理本やレシピがいらなくなる
- 食費をコントロールしやすくなる
- 料理にかかる時間が短くなる
- 健康になる
料理本やレシピがいらなくなる
シンプリストでもミニマリストでも、必要な物が少ない方がいいということに変わりはない。料理が上手くなることで、料理本やレシピを処分できれば、物理的に物を減らすことができる。本棚の一角がすっきりするかも。データ化されていれば、ハードドライブに余裕ができる。
食費をコントロールしやすくなる
スーパーで安売りされている食材の調理方法が分からないから、別の食材を買ったことはないだろうか?料理が上手く、レパートリーが多ければ、安い食材を購入することができる。しかも、安い食材はその時が旬でおいしいことも多い。料理が上手くないから、安くておいしい食材を逃すのはもったいない。
料理にかかる時間が短くなる
料理が上手くなって、手の込んだ料理をするようになれば、余計に時間がかかるようになるかもしれない。しかし、同じ料理を作ることに関しては、効率よく短時間でできるようになる。また、料理本やレシピに頼らずに料理ができるようになることで、実際の作業以外のところにかかる時間(本を出したり、工程の確認など)を節約できる。
健康になる
料理が上手だと、自分や家族の体調にあった食事を作ることができる。食材に制限をかける必要(病気やダイエット等)があったとしても、レパートリーが多ければ、ストレスなく続けていくことができる。また、健康のためには「一日30品目」という言葉があるように、いろんな種類を食材を使うことが健康につながる。
私自身、似た味付けや同じような食材に偏って料理していることがよくある。それもレパートリーの少なさからくるもの。
料理上手になるために
「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」には、レシピには書かれていない料理の基本が書かれている。一台で何役まわりもできるアイテム同様、料理の基礎は多くの料理を作るうえで、とても役に立つ。その点でシンプリストやミニマリストを目指す人には、一読の価値があると思う。
本を読むだけでは上手くならないので、日々の料理の際に学んだことを実践している。野菜炒めについて読んだ日の夜に、夕食で実践してみると、今までの自分の料理とは全く違った。基本を知っているということの大切さを、改めて感じた。
料理の基本を学ぶ以外に、私たちは今年から月に一度、家族で外国の料理を作る日を設けている。イベントとして楽しみながら、今までには作ったことのない料理をレシピを見ながら作っている。今までに使ったことがない食材や調味料の使い方を学べて、料理のレパートリーが広がっているのを実感している。家族の伝統のイベントとなるように続けていきたい。
まとめ
食事は生きていく上で必要不可欠なもの。そのため、たくさんの時間を割くうえに、関連する出費も多い。しかし、料理の腕を上げることで、時間も出費も(持ち物までも)シンプルにすることができる。
シンプリストやミニマリストを目指すには知識と実践が欠かせない。「レシピを見ないで作れるようになりましょう。」を読んで、料理が上手くなれるよう心がけながら、毎日の料理や買い物をしようと感じた。