紙の本から電子書籍に移行することで得られる利点は多い。しかし、電子書籍の購入は紙の本とは性質が大きく異なっており、それに伴う制限がある。事前にしっかり理解し対策することで、電子書籍の利便性を最大限に享受することができる。
電子書籍の利点
電子書籍の購入を始めてから個人的に感じたメリットは以下。
- 多数の書籍を持ち歩ける
- どこからでも購入できる
- 収納スペースが必要ない
- 紙の本より安い
- 検索機能
- 辞書機能
- マーカー機能
- 文字のサイズを変えられる
- 読みかけでアプリを閉じても、次回同じページが再度表示される
多数の書籍を持ち歩ける
本を読み始めたのが最近だが、それでも60冊以上の本をiPad miniで常時持ち歩いている。ちょっとした空き時間にも本を読めて、読書の習慣ができた。
どこからでも購入できる
海外に住んでいると、日本語の本を購入するのが難しい。しかし、電子書籍であればクレジットカードさえあれば、どこにいても購入が可能。
収納スペースが必要ない
電子書籍はデータなので、本棚が必要ない。しかし、データなので消失しないように保存方法には気をつける必要あり。
紙の本より安い
印刷や製本の過程が必要ないため、感覚では紙の本よりも定価で1割程度安い印象。
検索機能
ページをめくって探す必要がなく、検索窓を使えば、該当のページにワンクリックで飛んでくれる。
辞書機能
意味や読み方の分からない単語や漢字を、文字を選択するだけで検索してくれる。辞書で調べるのが面倒で読み飛ばしていた文字も、意味を正しく理解しながら本を読むことができる。
マーカー機能
通勤電車の中で本を読んでいたりする時に、立ったままでのペン無しで本に線を引くことができる。しかも、線を引いた箇所をリストで確認することもできる。
文字のサイズを変えられる
自分好みの文字サイズに変換することができる。老眼の方には特に便利らしい。
アプリを閉じても、次回同じページから表示される
読みかけでアプリを閉じても、次回の起動時に閉じた時のページを再度開いてくれる。しおりを挟み忘れて、どこまで読んだかを探すということがなくなった。
電子書籍の欠点
電子書籍を購入する前に知っておくべき欠点は以下。
- 電子書籍は使用権の購入
- 電子化されていない書籍も多い
- 電子書籍を読む端末が高い
- 端末のバッテリーに左右される
電子書籍は使用権の購入
電子書籍の購入は使用権のみで、所有権はない。仮に電子書籍の販売元がサービスを停止した場合、本へのアクセスがなくなる可能性が高い。また、使用権も販売元のサービス内でのみのため、複数のサービスから購入した場合、電子書籍を一元的に(一つのアプリ内で)管理できない。電子書籍の数が増えてくると、複数のアプリに点在する本の中から、読みたい本を探すことになる。
電子化されていない書籍も多い
電子書籍が普及してきたとはいえ、まだまだ電子化されていない本がたくさんある。また電子書籍に反対の立場をとる作者も一定数おり、その作者の本を電子書籍で読むことができない。
電子書籍を読む端末が高い
安い物でも1万円ぐらいかかる。しかし、タブレット端末だとパソコンのように使用もできるので、価格以上の機能性を享受することができる。
端末のバッテリーに左右される
端末のバッテリーが切れたら、本を読むことができない。またバッテリーが残っていたとしても、病院や飛行機等、電子機器の使用が制限されている時や場所では読むことができない。
まとめ
紙の電子の本それぞれの違いを理解することで、自分に必要なものがどちらかを理解することができる。私にとっては、持ち歩き易さと購入のし易さの2点が、電子書籍に移行した理由。その2点の利点がなければ、本を読む習慣ができなかったと思う。
iPodのおかげで、音楽が生活の一部として浸透したように、電子書籍のおかげで、本が私の生活の一部になった。