キャンプやバーベキューのアウトドア時に大活躍するのが十徳ナイフ。道具が限られているアウトドアで活躍する十徳ナイフは、家でも同様に活躍してくれる。
十徳(アーミー)ナイフとは
十徳ナイフとはキャンピングナイフや多機能ナイフとも呼ばれているが、ナイフ以外の機能も持たせたマルチツールのこと。キャンプなどのアウトドアが好きな人にとっては、早い段階で手に入れた人も多いのではないだろうか。
有名なメーカーだとビクトリノックスやウェザーマン等がある。私はビクトリノックスのトラベラーというモデルを持っている。小学5年生の時に父親に買ってもらい、かれこれ20年ぐらい使っている。アウトドアで使うものという固定観念から、今まであまり使う機会がなかったが、シンプルライフを目指すために、十徳ナイフを普段の生活でも積極的に使い始めた。
活用方法
現状で私の考えうる十徳ナイフを使用できる場面は、アウトドア、料理、DIY(工作)の3場面。例として、私の持っているビクトリノックスのトラベラーを元に、私が実際に十徳ナイフを使用している方法を各ツールべつに紹介する。
まず、トラベラーには公式サイトによると以下の14の機能が一つのツールにまとめられている。下の表で各ツールの使用頻度を場面別に多いものから、「◎◯△無印」の順で表記している。
機能 | アウトドア | 料理 | DIY |
---|---|---|---|
ナイフ(大) | ◎ | ◎ | ◎ |
ナイフ(小) | ◯ | ◯ | ◯ |
はさみ | ◎ | ◎ | |
缶切り | ◎ | ◎ | |
栓抜き | △ | ||
コルク栓抜き | △ | ||
マイナスドライバー(3mm) | △ | ||
マイナスドライバー(6mm) | △ | ||
リーマー(穴あけ) | △ | ||
ピンセット | △ | △ | |
マルチフック | △ | ||
ワイヤーストリッパー | |||
つまようじ* | |||
キーリング |
*つまようじに関しては、Fireflyという火起こしの道具に交換することで、さらに便利なマルチツールにすることができる。まだ持っていないが、そのうち使用感のレビューを書きたい。これさえあれば、アウトドアにマッチを持っていく必要がなくなる。
14の機能が付いているが、その内3つの機能は全く使用していないか役に立たないもの。
ワイヤーストリッパーはワイヤーの外側のカバーを取り外すツールだが、ワイヤーを使うレベルの高いDIYをしていないので、全く出番がない。つまようじも衛生的に使う気にならない。キーリングに至っては機能というより、キーホルダーとしても使用できるよ程度なので、全く役に立たない。
というわけで、使用する機会のある11の機能の活用方法を簡単に説明する。
ナイフ(大)(小)
ナイフが一番使用頻度が多い。アウトドアでは包丁の代わりに、家の料理では小さい包丁の代わりとして活躍してくれる。その他にも、アウトドアやDIY時に木を削ったり、普段ではカッターの代わりにもなる。
はさみ
小型のはさみなので、細かい作業や長時間の使用には向かない。しかし、普段そのような場面は少ないので、必要十分。切れ味も良く、左利きの私でも使いやすい。
缶切り
押切りのタイプなので、家庭で一般的な引切りとは使い勝手が違う。慣れさえすれば、別に缶切りを用意する必要がない。
栓抜き
今では瓶ビールか駄菓子屋の瓶ジュースぐらいしか出番がない気がする。しかし、海外旅行ではまだ瓶で飲み物が売られていることも多い。ただテーブルの端とかで開けてくれたりするので、無くても問題はない。
個人的には酒類は飲まないので、余計に使用頻度が少ない。
コルク栓抜き
ワインのボトルを開ける用途のみ。酒類を飲まないので、使用したことはない。しかし、今後ワインを使った料理を学びたいので、使用する機会が出てくるかもしれない。
マイナスドライバー(3mm)(6mm)
まれに使用することがある程度。というものグリップが無いので、力がいる場面では使いづらい。また、缶切りと栓抜きの先端にあるため、短く柄に近づくほど幅が広くなっている。そのため、狭い所では使用できない。
リーマー(穴あけ)
ほとんど使用する機会がないが、たまにDIY中に小さな穴を開ける時に使用する。他には料理の下ごしらえで肉に穴を開ける必要があるときぐらい。
マルチフック
ほとんど使用する機会がない。キャンプ時にペグを使用した場合のペグ抜きと、爪切った食後に缶を開けられなかった時、数回のみ。
ピンセット
使う機会は少ないが、アウトドア中やDIYで小さい木くずなどが指に刺さった時に活躍してくれる。それ以外の活用方法は思いつかないが、急を要する場面に役立つので、かなり助かっている。
気をつけること
十徳ナイフに含まれているツールのほとんどが刃物や先が尖っているものなので、扱いには注意が必要。特にツールを出す時と収納する時には注意。刃や先端の可動域に指などがこないように扱う必要がある。
また、日本では「正当な理由がなく、刃物などの危険物を隠して携帯する」ことが法律で禁止されている。そのため、警察官の判断によっては書類送検されて(前科がついて)しまうこともあるとのこと。法律の専門家ではないので、細かいことは分からないが、必要でない限りは持ち歩かないようにすると安心。
まとめ
十徳(アーミー)ナイフを普段の生活でも使用することで、改めて便利なツールだと感じた。十徳ナイフのおかげで、カッター、はさみ、缶切りなどを持たなくなった。まだ普段の生活に使い始めたばかりなので、今度もっと活用できる場面を探していきたい。また、自分にあった使用方法に合った十徳ナイフも探していきたい。
また、今は料理と工作の両方を1つの十徳ナイフで対応している。しかし、衛生上の目的と工具箱を減らす目的で、料理用と工作用に特化して使える十徳ナイフをそれぞれ持った方がいい気がしている。もう少し普段の生活で使用しながら答えを出すつもりだが、今のところレザーマンのウェーブを買い足すのが最適な気がしている。
アウトドア好きじゃなくても、便利に使うことができる十徳ナイフ。持ち物を減らすために購入を検討してみてはいかがだろうか。