Bluetoothスピーカーがシンプルライフにもたらす恩恵は大きい。家ではネットラジオを使って、ジャズをBGMとしてよく流している。そのジャズをSRS-XB20の良い音質で楽しんでいる。
おすすめなBluetoothスピーカーの探し方の投稿では、Bluetoothスピーカーを選ぶ際のカタログスペックについてまとめた。しかし、最終的にどのスピーカーを買うかは、実際に自分の耳で音質を確認してから決めた。買ってから1ヶ月ほど使用しているが、とても良い買い物ができたと思っている。
スピーカーを使用する場面
実際にスピーカーを比較する前に、まず初めにスピーカーをどんな場面で使いたいかを整理した。
スピーカーを使いたい場面
- 主に家の中で使う(水回りでも聴けると、なお良い)
- 1つのスピーカーを家の中で移動させて使いたい
- アウトドア中にも使いたい
- iPhone 5でネットラジオを聴くのがメイン
使いたい場面を元に、スピーカーを選ぶ際に重視しないといけないポイントが以下。(*iPhone 5と互換性がある前提)
重視するポイント
- 軽量(移動させやすさとアウトドアのため)
- 防水防塵(水回りとアウトドアのため)
- 長い駆動時間(アウトドアの時)
- 上記を満たした上で可能な限りの高音質
上記の重視するポイントをまとめると、「軽くて防水防塵でバッテリー持ちが良い上に、音質が良いスピーカー」が私にとってのベストなスピーカーということになった。これを元にBluetoothスピーカーを比較していく。
Bluetoothスピーカーの比較
今回は3つの価格帯のスピーカーを、おすすめなBluetoothスピーカーの探し方でリストしたポイント順に比較した。その結果を元に、各スピーカーの特性を私の理想と照らし合わせた。
互換性
互換性 | Anker | Sony | Bose |
---|---|---|---|
BTバージョン | 4.2 | 4.2 | 非公表 |
BTプロファイル | 非公表*¹ | AVRCP HFP HSP*² | 非公表*¹ |
*1: 非公表のため正式には分からないが、スピーカーを通して通話できるとの記載有り。
*2: 音楽データ用のA2DPプロファイルは省略。
非公表のものもあるので、実際に接続してみる必要があった。その結果、どのスピーカーもiPhone 5(iOS端末)との互換性に問題はなかった。
接続範囲
接続範囲 | Anker | Sony | Bose |
---|---|---|---|
BT Class | 20m | 10m | 9m |
実際にテストしたわけではないが、スペック上で室内で使う分には大差なし。強いて言えばAnkerだと屋外でも使いやすいかなという程度。
音質
音質 | Anker | Sony | Bose |
---|---|---|---|
コーデック*³ | 非公表 | AAC LDAC | 非公表 |
ステレオ vs モノラル | ステレオ | ステレオ | ステレオ |
出力 | 12W | 25W | 非公表 |
周波数(Hz) | 70-20K | 20-20K | 非公表 |
*3: SBCコーデックはA2DPプロファイル対応のBluetoothスピーカーには必ず入っているので省略。
BoseのSoundLink Mini IIのスペックがほぼ非公表なので、スペック上の比較はできない。しかし、実際にSonyのSRS-XB20と聴き比べても、あまり音質の違いがないように感じた。残念ながら、私の耳では違い聞き取れなかった。AnkerのSoundcore 2に関しては、少しこもったような音に聞こえた。
その他
その他 | Anker | Sony | Bose |
---|---|---|---|
駆動時間(時間) | 24 | 12 | 10 |
重さ | 414g | 590g | 670g |
防水 | IPX5 | IPX5*⁴ | 無 |
防塵 | 無 | 無 | 無 |
NFC | 無 | 有 | 無 |
有線接続 | 有 | 有 | 有 |
*4: IPX5相当。
駆動時間と重さでは、AnkerがBoseとSonyを圧倒。あとBoseは防水性能がないので、水回りでの使用はできない。
各スピーカーの特性
値段 | Anker | Sony | Bose |
---|---|---|---|
互換性 | ◎ | ◎ | ◎ |
接続範囲 | ◎ | ◯ | ◯ |
音質 | △ | ◎ | ◎ |
その他 | ◎ | ◯ | △ |
税込価格 | 4,999 | 13,371 | 23,760 |
- Anker Soundcore 2は音質にこだわりさえしなければ、素晴らしい出来のスピーカー。しかも、この安さ。値段と携帯性重視の人向け。
- Sony SRS-XB20は音質も良く、値段も含めバランスの取れたスピーカー。いろんな場面で使用しながらも、音質にもこだわりたい人向け。
- Bose SoundLink Mini IIは音質に一切の妥協がないスピーカー(私の耳では違いが分からなかったが…)。防水がないため、使用できる場面に限りがあるが、プロも認める音質。値段や防水より音質というこだわりの人向け。
上記の特性から、Boseは防水性能がない上、Sonyとの音質の違いを聞き取れなかったので除外。そのため、音質のSonyか携帯性(駆動時間含む)のAnkerの二択。Ankerの優位性は以下の3点。
- 10m長い接続距離
- 170g程軽い
- 12時間長い駆動時間
接続距離は10m(Sony)もあれば必要十分。重さもAnkerとSony両方とも全く苦にならない。バッテリーも12時間もあれば、私の使い方からすると十分。その結果、今回は音質の差の方が重要とのことで、SonyのSRS-XB20が私にとってベストのスピーカーという結果になった。
まとめ
今回は3つの価格帯のBluetoothスピーカーの中から、どのスピーカーが自分に最適かで選んだ。その結果SonyのSRS-XB20を購入するに至った。
多様な場面で安心して使える安いスピーカーが欲しいなら、AnkerのSoundcore 2。あらゆる場面で使える音質の良いスピーカーならSonyのSRS-XB20。最高の音質を求めるならBoseのSoundlink mini II。あなたのシンプルライフに必要なBluetoothスピーカーはどれですか?