夢の職業に就く方法

大学を卒業してから、約7年間会計士として働いている。今振り返ると、学生時代に自分の将来を決める時、自分は恵まれた環境にいたなと感じる。完璧ではないけれど、小さい時から思い描いていた夢に近いキャリアを積めている。

たくさんの人に頂いたアドバイスを元に、私がキャリア選択の際に通ったプロセスを順を追って紹介する。

  1. 夢を具体的にする
  2. 将来の理想の生活を考える
  3. 将来の職業の給料を調べる
  4. 夢の達成日を決定する

夢を具体化する

夢が具体的であればあるほど、準備も効率よく具体的にすることができる。

子供の頃から「ガラパゴスに行く」という夢があった。昨年達成したのだが、実際に旅行計画を立てるまでは心理的な距離を感じていた。しかし、実は住んでいる所から片道たったの2万(特典)マイルで行けることが判明し、拍子抜けした。

中学生の頃に思い描いていた夢は「世界で活躍したい」、「ビジネスに関わりたい」、「数字が好き」という漠然とした思いのみ。それでも、当時世界経済の中心だった「アメリカでビジネスの勉強がしたい」との思いはあった。

高校進学の際は、アメリカの大学が日本の高校のレベルまで判断できないと思い、内申点を高くしやすい地元の高校へ。戦略が功を奏し、無事にアメリカの大学に入学が決まった。留学という明確な目標があったことで、最短距離で目標に辿り着くことができた。

大学では専攻を当初のビジネスから会計学へ変更。専攻の変更は簡単に済み、夢を「会計士」と具体的に決めることができた。もし高校生の間に夢を具体的に決められず、進学を選ぶ場合、入学後も柔軟に専攻を変えられる大学を選ぶことが重要。

大学の早い時期に目標を決められたので、目指す就職先が求める経験や勉強を積極的にすることができた。そのおかげで、就活前の自己分析も簡単に終わった。自己分析は単純で、自分が何を好きで、どんな経験をしてきたか。それを希望する会社の業務と結びつけて話すだけ。自己分析の本を使って勉強することは、個性を殺すことだと思う。本が必要だとすれば、仕事内容を理解するための本。

将来の理想の生活を考える

大学では一人暮らしをしていたため、必要な生活費が自ずと分かっていた。学生時代の一人暮らしの利点は、親の監視を離れられることではなく、経済的自立に対する責任が少ない内に、自己管理を学びながら生活できること。

一人暮らしを通して、自分にはいくらの生活費が必要かを知ることができた。この知識があることで、目標とする職業から十分なお金を得ることができるかの判断もできた。もし何かしらの理由で一人暮らしができない場合は、親に月の生活費を聞いてみるだけでもかなり違うと思う。

夢の職業の給料を調べる

会計学を専攻していた当時、教授のほどんが教壇に立つ前にアメリカの4大監査法人で仕事をした経験のある人たちだった。講義を通して就職後の収入に関して、具体的に聞ける環境があったことは、今でも幸運だったと思う。

世の中には尊い職業がたくさんあるが、尊さと給料は全くの別物。「国家資格を取ったのに、こんなに給料が安いなんて」という言葉を聞いたことがあるが、その職業に関して事前に調べておけば簡単に避けられる。

希望する職業が決まれば、真っ先に調べることは給料。お金よりも夢の実現というのであれば問題ないが、自分が許容できる範囲かの判断を適切にすることが大切。

「給料が安い」と政府に文句を言っても、他人頼みで状況を改善するのは難しい。他力本願を前提に、就職先を決めるのは非常に危険なこと。

夢の達成日を決定する

多くの夢が達成できないのは、具体的な日付を決めていないから。希望の就職先の採用がいつ始まるかを知っていれば、採用までに必要な勉強や経験を無駄なく積むことができる。

夢を実現させる上で一番重要なのは、夢までのロードマップを描くこと。明確な日付を決めて、今何をするべきかを逆算する。ガラパゴスに行く日さえ決めてしまえば、簡単に行けてしまったように。

まとめ

ほとんどの人が小さい時に「将来の夢は何?」と聞かれたことがあると思う。夢を具体的にし、達成する日を決め、計画に従って努力することによって、夢が叶う確率は何倍にもなる。社会人であっても、昇進や部署の異動などの目標があれば、上記のプロセスを使って目標を実現させてほしい。