今勉強すべきこと

私が子どもの時は、「英語ができれば良い仕事が見つかる」と言われていた。大学に入る頃には、「英語と何か一つ専門分野が必要」だった。今の学生には、間違いなく以下の3つを勉強するようにすすめる。

  • 自分の選ぶ専門分野
  • プログラミング
  • 英語

自分の選ぶ専門分野

自分の専門分野を見つける上で一番大切なのが、自分が何が好きか。好きなものが分からない場合は、得意な教科から選んでもいい。得意なことなら、苦になる可能性も少ないと思う。以前どこかのテレビで、好きなことが見つからないなら、嫌いなことからリストしていって消去法で選ぶという方法も紹介されていて、なるほどと思った。

難しく考えず、手当たり次第に好きなこと嫌いなことに限らず、楽しかった思い出や悲しかった思い出、頑張った経験などを紙に書き出せば、何を勉強すべきかの答えに近づくことができる。

以下の本が専門分野を選ぶ助けになるかもしれない。

後述するプログラミングや英語はあくまで補足的な役割(各々を専門にしない限り)なので、専門分野をはっきりと決めることが最も重要。

プログラミング

プログラミングが専門ではないので詳しくは書けないが、複雑なコードが書ける必要はない。システムのフローチャートと簡単なコードが理解できるぐらいの基礎があれば、今のところは大丈夫。今後はどの分野でも自動化が進むので、コンピューターがどうやって作業を処理しているかの基礎ぐらいは理解している必要がある。

ソフトウェアを開発する時に専門分野は必須。例えば、会計に関するソフトウェアを開発する時に、会計に関する知識があれば、会計ルールに則った処理をするプログラムを容易に組むことができる。プログラムを使う側も、プログラミングの知識があれば、より効率的に作業を進めることができる。また何か問題が起こったとしても、適切に対処できる可能性が高い。

英語

この先アメリカがどう転んでも、英語が世界の共通言語として使われ続けることに変わりはないと思う。英語が喋れるだけで、可能性は広がる。しかし英語に囚われ過ぎず、実力さえあれば英語力がなくても何とかなるぐらいの感覚でいることが大切。コミュニケーションで最も大切なのは、臆することなく自分の意見をはっきりと主張すること。はっきりと言えば、文法が間違っていても、意思疎通はできる。

語学留学をした人で、英語を使って仕事がしたいという人をよくみる。英語を専門分野として仕事にできるのは、個人的には通訳か英語の先生ぐらいしか思い浮かばない。通訳にしても、日常会話ぐらいであれば通訳を介さずにコミュニケーションが取れる人も多く、専門的な分野の用語に精通している通訳でないと難しい。会計業界の英語を、語学学校を終了したばかりの人が聞いてもさっぱり分からないと思う。

あと個人的な感覚だが、会計士としてたくさんの会社を見てきたが、同じ業種でもアメリカと日本では2~3割ぐらい給料に差がある印象。少なくても会計監査の業界では、アメリカの方が給料が高い。また有給休暇も問題なくすべて消化できる。

おまけ – 会計

余裕があれば、上の3つ以外に会計の勉強をするように勧める。営利、非営利問わず、利益を出さないことには組織は存続できない。会計の知識は利益の分岐点を見分ける助けになるので、どの仕事に就くにしても役立つ。今後、会計周りの実務は間違いなく自動化されていくと思うが、コンピューターはあくまで資料の作成止まりで、どう利益を出すかの決定を下すのは人。会計の知識がこの判断をする際に、絶対的な指針になる。

まとめ

大学で会計専攻に加え、情報システムを副専攻として勉強した。欲を言えば、情報システム副専攻の代わりに、コンピューター科学のダブル専攻にしておけば良かったと思うが、それでも簡単なプログラミングについて学べたことは仕事をする上で、非常に助けになっている。アメリカに留学中に英語も学べたおかげで、専門分野、プログラミング、英語の3つを使って、比較的有利にキャリアを積んでいけていると思う。