ミニマリストやシンプリストの人のブログを見ていると、Bluetoothスピーカーを愛用している人も多い。そして、その全員と言っていいぐらいの人たちがBoseのSoundLink Miniを使用している印象。
プロの人もオススメするぐらいの高音質らしいので、買って間違いはないと思う。しかし、私の目指すシンプルライフのためにも、納得した上で決断したい。そのために、音のプロでない私にとって最適なスピーカーを探すことにした。
Bluetooth(ワイヤレス)スピーカーの利点と欠点
まず初めに、なぜBluetoothスピーカーがシンプルライフに必要なのかということから。
- 端末についているスピーカーよりも良い音質で音楽が聴ける
- 配線が必要ないので、見た目がシンプル
- 携帯性がいいので、場所や場面を選ばずに使用できる
今思い当たる利点は上記の3点。言い換えれば、「音楽を1つのスピーカーで、場所を選ばずに良い音で聴ける上に見た目もシンプル」。同様に、思いつく欠点は、下の2点。
- 接続が切れることがある
- 充電が必要
Bluetoothスピーカー選びには、可能な限り欠点の影響を小さくして、最大限に音楽を楽しめるものを選びたい。
Blutoothスピーカーの選び方
再度断っておくが、私は音楽のプロではないし、こだわりが強い方でもない。ただ自分の用途に合うスピーカーを買うために、独自で調べただけということを心に留めて読み進めて欲しい。
Bluetoothスピーカーを選ぶ時に、知っておくべきポイントは以下。
互換性 | Bluetoothバージョン |
---|---|
Bluetoothプロファイル | |
接続範囲 | Bluetooth Class |
音質 | コーデック |
ステレオ vs モノラル | |
出力 | |
周波数(Hz) | |
その他 | 駆動時間 |
重さ | |
防水 | |
防塵 | |
NFC | |
有線接続 |
*互換性と接続範囲については、DigitalNews365の出島さんが詳細に書いてくれている。詳細を知りたい方はリンク先の記事を読むことをおすすめする。
互換性
スピーカーを買っても使えなかったら意味がないので、Bluetoothのバージョンとプロファイルを知っておくとは大切。
Bluetoothバージョン
最初のバージョン1.1 から最新の5.0までがある。バージョンについて知っておくべきことは3.0以前と4.0以降で互換性がないということ。例えばスマホが4.0でスピーカーが3.0だった場合、ワイヤレス接続することができない。しかし、スピーカーによってはすべてのバーションに対応しているものもある。
自分の音楽機器(スマホなど)のBluetoothバージョンを確認することで、スピーカーの互換性を判断できる。
Bluetoothプロファイル
プロファイルを見ることで、転送できるデータの種類や機器を知ることができる。音楽データを転送するためのプロファイルはA2DP。スピーカーを通して通話したければ、ヘッドセットと接続するためのHSPと通話を可能にするHFPのプロファイルが必要。その他に着信を通知するためのPASPなどもある。
スピーカーは基本A2DPに対応しているはずだが、念のために購入前に確認してもいいかもしれない。
接続範囲
Bluetooth Class
Classは1から3までの3段階ある。
- Class 1:最大100m
- Class 2:最大10m
- Class 3:最大1m
Class間での互換性の問題はなく、自動的に距離の短い方のClassに合わせて接続する。そのため、事前に音楽機器のClassを確認しておくと、購入時に接続範囲を大まかに知ることができる。
基本はClass 2もあれば、十分。アウトドア時に、10m以上あれば便利だが、必須ではない。
音質
コーデック
Bluetoothで転送する時に、転送できるデータ量の制限からデータを圧縮する必要がある。その圧縮の方法がコーデック。
圧縮したデータを戻す時に、元の状態と全く同じ状態に戻せる圧縮方法は可逆圧縮と呼ばれる。逆にデータの一部を削除して圧縮する方法は、元通りに戻せないため不可逆圧縮と呼ばれている。不可逆圧縮の場合、削除されたデータ分だけ質の悪いファイルになる。音楽データのコーデックは現状すべて不可逆圧縮だが、削除するデータの多少にて、戻したファイルの良し悪しが分かれる。
BluetoothプロファイルのA2DPに対応している場合は、必ずSBCというコーデックに対応しているので、互換性に問題はない。しかしSBCコーデックでは、音質が悪い(CD以下)。iPhoneではSBCよりも音質のいいAACコーデックを使用している。ハイレゾ相当の音質を求めるのであれば、aptX HDやLDAC(ソニー機器のみ)のコーデックに対応している必要がある。
**cBlogのcrullerさんがハイレゾに関して、詳細に書いてくれている。ハイレゾが必要かの判断の際に、記事を読むことをおすすめする。
ステレオ vs モノラル
ステレオは複数の位置から音を録音して、複数のスピーカーで別々に聴くことで音を立体的に感じることができる。それに対し、モノラルの場合は1ヶ所からの録音または、1つの内部スピーカーで聴くため音が平面的に感じる。
出力
音量や音の厚みに関係している。机の上で作業中に使う分には1wぐらいで十分だが、リビングなどの部屋で音楽を流す時には10w程あればいいとのこと。重低音にこだわりがあるなら、出力が多い程、厚みのある音が聴ける。
***パッシブラジエーターはスピーカー内部の機構によって、重低音を強調することができる。同じワット数なら、パッシブラジエーター機構があった方が重低音は強調される。しかし、パワーの元である出力に左右される。
周波数
Hz(ヘルツ)で表される音の音程。スピーカーでは◯Hz〜◯Hzという表記がされており、幅が広いほど広い音を再現することができる。通常は人間が聴くことのできる音は〜20KHzぐらいまでと言われている。CDでは44.1KHzまで録音できるので、どこまでの周波数が必要かは実際に聞いて判断が必要。
その他
駆動時間
欠点である充電する回数を減らすことができる。駆動時間が長い方がいいが、重さとの兼ね合い。
重さ
ワイヤレススピーカーの利点の一つが高い携帯性。屋外での使用も考えているのであれば、軽いものであれば便利。駆動時間との兼ね合いが必要。
防水防塵
屋外や家の水回りでも使用したい場合は、防水防塵性能あると心強い。
有線接続
必要ではないが、いざという時に有線でも繋げられれば安心。
NFC
かざすだけでBluetooth接続ができる。便利だが、必須な機能ではない。
まとめ
シンプルライフにとって、Bluetoothスピーカーは欠かせないアイテム。その必須アイテムの持つ欠点も、駆動時間が長いClass2以上のスピーカーを選ぶことで解決できる。さらに有線接続できるものを選べば、なお安心。
音楽好きにとっては当たり前すぎる情報で、他に知っておくべき情報がまだたくさんあるはず。しかし、「便利に良い音で聴けたらいい」ぐらいのライトユーザーの私にとっては、必要十分な情報。しかし、スピーカーを選ぶ時は実際に聞いて比べることが絶対に必要。この情報はあくまで参考程度にと思って、自分のシンプルライフにとってのおすすめなスピーカーを選びたい。