家計の支出をシンプルに:節約

家計簿

支出が低ければ低いほど、必要な収入も減って、経済的自由に近づけますよ」ということをシンプリストと経済的自由の投稿で書いた。言い換えれば、経済的自由(会社に頼らずに自力で稼ぐ収入内で生活すること)までの道のりは支出によってほとんど決まる。

今回はそんな支出に関して、どうしたら減らせるか(経済的自由までの道のりを短くできるか)ということについて書く。つまりは、私たちの実践している節約術についてまとめる。

収入を増やすより支出を抑えるメリット

シンプリストと経済的自由で、支出は自分でコントロールできるものという大前提を書いたが、もう一つ支出に関して理解しておかなければいけないことがある。それは、節約で浮いたお金には税金がかからないということ。全くもって当たり前のことだが、とても重要。

例えば、生活費に月1万円足りないとする。1万円分が節約できれば、1万円分の努力で補える。しかし、収入を増やして1万円を補おうとすると、所得税率にもよるが、20%だった場合、収入を1万2千円増やす必要がある。

節約と仕事で、どちらの努力の方が楽かは各個人で違う。しかし、額面だけを見ると節約から得られる努力の方が効率的なのは間違いない。また特に、自力で稼ぐ収入内での生活を目指すのであれば、節約から得られるメリットと税率分の努力の意味合いは大きい。

支払い方法による節約

まずは大きな視点の節約方法から。目新しいことではないが、今までの消費行動を変えずにでき、簡単に支出を減らす方法。

  1. クレジットカードの使用
  2. 消費に連動した株主優待

クレジットカードの使用

クレジットカードには消費に応じて、ポイントがつくサービスがある。1%やそれ以上である場合もある。月10万円を消費している場合、支払い方法を現金からクレジットカードに変えるだけで、消費の種類に関わらず、1%分の1,000円の出費を減らすことができる。

ちなみにアメリカでは、クレジット大国だけあり6%の還元率を誇るカードなどもある。

消費に連動した株主優待

近所にイオン系列のスーパーがある人も多いと思う。例えば、イオンの株を100株持っていると、半年ごとにイオングループで購入した金額の3%をキャッシュバックしてくれる(株購入後に郵送されてくるオーナーズカードを支払い時に提示する必要有)。20万円以下の雑所得であれば、税金もかからない。20万円以上であったとしても、NISA等節税対策さえすれば、税金を回避できる。

株の購入という初期費用はかかるが、お金を低金利の銀行で遊ばせておくよりは有効。

消費を減らすことによる節約

家賃

シンプリストを目指す過程で荷物を減らすことで、必要な部屋の広さを小さくすることができる。私たちは夫婦ともに荷物を少なくする努力をすることで、限られたスペースで快適に生活することができるようにしている。

通信費

海外に在住のため、日本国内の格安SIMに関しては詳しくない。しかし、今年6ヶ月日本にいた際には、UQ Mobileのデータのみプランを使用しており、最初の2ヶ月は無料で残りの4ヶ月も月に800円ほどだった。たまにスマホで動画を見たりもしたが、スピードでイライラするようなこともほとんどなかった。

今住んでいるアメリカでも、格安SIMを使用している。仕事でどうしても安定した高速なデータ通信が必要という場合以外は、格安SIMで十分。

光熱費

光熱費の中でも多くの割合を占めるのが、電気代。電気代は「kw単価x使用量(kw)」で計算されている。単価については住んでいる場所や状況によっても変わってくるので、一概には言えないが、使用量については電化製品の効率性を考えるだけで、誰でも無理なく電気代を節約することができる。

効率性の高い(エコな)電化製品を使うことで、使用時間がそのままでも電気代が安くなる。節電に必要なのは、消費電力の少ない電化製品を購入して設置するだけ。家族が節電に協力しないというイライラとも無縁。穏やかなシンプルライフを送ることができる。

今の賃貸に冷蔵庫が付いているため、自分たちで冷蔵庫を購入することはないが、引っ越してきてすぐに家中の電球を10w以下の電球に付け替えた。

食費

私たちの食費に関する節約方法は、決まった献立に必要なものを購入するよりも、その時に安いものを購入して、後から献立を考えるようにしていること。安い物で使い勝手のいい食材を購入し、調理前にあるもので何ができるかを考えている。アイデアが浮かばない時には、食材名をiPad miniのクックパッドアプリで調べている。料理のレパートリーも増えて一石二鳥。

また、買い物も今までは複数の店に行ったりしていたが、今では決まった店でのみ購入している。数店回る時間ほど、浮かせられる金額にメリットが感じられないため。多少金額が高くなったとしても、買い物の時間を短くした方が、私たちにとっては生活がシンプルになる。

ちなみに、外食を無理に減らすようなことはしていないが、夫婦とも酒類は一切飲まないので、外食も安く済む。

日用品

コストコなどの大量に買えば安い店で購入している。場所は取るが、それでも収納場所には困らないので、問題なし。安い上に買いに行く回数が少なくなるので、普段の買い物も楽。

年金

海外在住ということもあり、現在は任意で国民年金に加入している。国民年金の支払いには前納制度があり、割引を受けることができる。今は2年分を前払いすることで、1ヶ月の支払い分ぐらい安くなっている。

また、国民年金保険料は毎年金額が上がっているが(日本年金機構 – 国民年金保険料の変遷)、前納する年の保険料で2年分を前払いするため、2年目の値上がり分も節約することもできる。

年金は支出とは性質が違うが、毎月の出て行くお金という意味では節約になる。また、投資額を小さくすれば、それに伴うリターンも相対的に大きくなる。

まとめ

支出を減らすことが、経済的自由に近づく第一歩。しかし、節約というと何かを我慢したりと生活に不自由が伴うことも多い。その不自由がシンプルライフにつながるものなら、頑張ることもできるが、そういう状況は少ないと思う。しかし、支払い方法や少し勉強をするだけでストレスなく節約する方法もたくさんある。

今後も引き続き勉強して、柔軟に新しいことを学んでいきたい。